特集 子どもと旅行―より安全に出かけるために
12.子どもの乗り物酔い対策
吉田 友英
1
1東邦大学医学部臨床支援室
キーワード:
動揺病
,
自律神経症状
,
抗ヒスタミン剤
,
スコポラミン臭化水素酸塩水和物
,
酔いの訓練
Keyword:
動揺病
,
自律神経症状
,
抗ヒスタミン剤
,
スコポラミン臭化水素酸塩水和物
,
酔いの訓練
pp.1189-1195
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000547
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乗り物酔いは,動揺病,加速度病ともよばれ,体が複雑な動揺刺激(加速度)を受けた時に引き起こされる.代表的なものは船酔いであるが,そのほか車酔い,電車酔い,飛行機酔い・宇宙酔い・ゲーム酔いなどが挙げられる.動揺病に適応のある内服薬は,塩酸プロメタジン,ジフェンヒドラミン+ジプロフィリン,ジメンヒドリナートなどがある.また,副交感神経遮断薬であるスコポラミン臭化水素酸塩水和物は,乗物酔い防止薬に配合される成分である.酔い止め薬はOTCとして多く市販されている.動揺病にならないようにするためには,日頃から適応能力を身につける必要がある.
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