整形外科手術 名人のknow-how
嘴状型胸髄圧迫病変に対するRASPA法(大塚変法)のknow-how
今釜 史郎
1
Shiro IMAGAMA
1
1名古屋大学医学部附属病院,整形外科/リウマチ科
pp.114-119
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002443
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脊髄圧迫病変は多くが保存治療抵抗性で手術適応がある。脊髄前方からの圧迫病変に対し前弯がある頚椎では,椎弓形成術などの後方からの除圧術で容易に良好な脊髄除圧を得ることができる。しかし後弯位である胸椎では,胸髄前方からの圧迫病変に対し後方からの除圧術のみでは良好な脊髄後方への除圧が達成できず,手術成績が不良である。嘴状型胸髄圧迫病変の代表である胸椎後縦靱帯骨化症(胸椎OPLL[ossification of the posterior longitudinal ligament])には後方除圧固定術(後弯矯正手技を含む)が全国で最も多く実施されているが1)2),この全国多施設前向き研究でも術後合併症率51%,術後運動麻痺率(一過性を含む)32%と課題がある。
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