Japanese
English
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慢性乳嘴状潰瘍性膿皮症の1例
A CASE OF PYODERMIA CHRONICA PAPILLARIS ET EXULCERANS
鍬塚 賢
1
,
凌 俊朗
1
Masarn KUWATSUKA
1
,
Toshiro SHINOGI
1
1長崎大学医学部皮膚科教室
1Department the Dermatological Clinic, Nagasaki University, School of Medicine
pp.137-141
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203441
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I.緒言
慢性乳嘴状潰瘍性膿皮症は主として四肢末端に小膿疱を群生し,これが破潰して小瘻孔及び潰瘍を作る傾向に富み,これがため上表は篩状を呈し乳嘴状又は疣贅状増殖を来す一方中心瘢痕形成と蛇行性蔓延を示しつつ進行する慢性疾患で,種々の名前で報告されているが,E.Hoffmannにより慢性乳嘴状潰瘍性膿皮症の名称が最も妥当とされ,以来この病名が慣用されている。本邦においては最初に永松(1914)が蛇行性乳嘴状皮膚潰瘍として報告して以来かなりの報告がみられ,必ずしも稀有症という程の疾患ではないが,我々は最近種々の治療に抵抗し,最後にスルファピリジンで治癒せしめ得た1例を経験したのでここに報告する。
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