Japanese
English
特集 オンライン診療への取り組みと今後の展望
整形外科診療所でのオンライン診療への取り組み
Telemedicine in orthopaedic surgery at private clinic
塩見 俊行
1
Toshiyuki SHIOMI
1
1しおみ整形外科 痛み・関節クリニック
キーワード:
Telemedicine
,
COVID-19
,
State of emergency
Keyword:
Telemedicine
,
COVID-19
,
State of emergency
pp.57-60
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002001
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要旨:整形外科の診療においては触診や画像検査が必要になることが多く,問診と視診が主となるオンライン診療は整形外科疾患の治療には適応外であると筆者は当初オンライン診療に対して否定的な見解を持っていたが,COVID-19の拡大によって認識を改めざるをえなくなった。オンライン診療の導入および運用にあたっては,当初再診のみに限定してオンライン診療を開始した。実際の診療対象は高尿酸血症で定期的処方を行っている患者,慢性的な肩こりや腰痛で鎮痛薬および湿布の定期的処方を行っている患者であった。スマートフォンに不慣れであった骨粗鬆症の高齢者は家族の同席を必要とすることが多かった。その後オンライン診療の対象を初診にも拡大したが,患者状態のモニタリングに必要な情報量不足のため診療に難渋することを経験した。しかしオンライン診療はまだ改良の余地が多く,現時点でも勤務で多忙な患者やへき地などでの診療,在宅医療においては有用な診療様式になると思われた。
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