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特集 東京2020:整形外科医には何ができるか?
小児アスリートの養成
How should we make good use of Olympic and Paralympic legacy in TOKYO2020 for training junior athlete?
門脇 俊
1
,
岩佐 潤二
2
,
内尾 祐司
1
Masaru KADOWAKI
1
,
Junji IWASA
2
1島根大学医学部,整形外科学教室
2松江赤十字病院,整形外科
キーワード:
Olympic legacy
,
Junior athlete
,
Sport injury
Keyword:
Olympic legacy
,
Junior athlete
,
Sport injury
pp.1265-1268
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001030
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要旨:国際的なスポーツ競技力の向上のため国家レベルでの対策が実施され,小児へのスポーツ普及と体力向上を目指しているものの,小児の運動時間は減少し,運動能力の低下が著しく,運動部に所属する生徒は減少しスポーツ離れが目立っている。一方,オーバーユースと柔軟性不足などのコンディション不良が原因と考えられるスポーツ傷害が多く発生している。さらに不適切な指導法や練習法,過密な大会日程も本発生の増加に関与している。このような現状に対し,整形外科医はスポーツ傷害の治療のみならず予防対策を講じることで小児アスリートの育成に資することができると考える。選手や指導者へのコンディショニングの指導,適切な練習時間・強度の啓発,および運動環境の改善はスポーツ傷害の予防につながる。オリンピック・パラリンピック開催を契機に,小児スポーツ傷害の予防に向けた適切な啓発教育・指導および環境整備を整形外科医が主体となって展開することが必要と考える。
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