運動器疾患の画像診断
MRI診断 その他 機能的MRIを用いた膝靱帯損傷における運動認知機能の評価
門脇 俊
1
,
桑田 卓
,
熊橋 伸之
,
内尾 祐司
1島根大学 整形外科
キーワード:
運動感覚
,
関節靱帯
,
MRI
,
膝外傷
,
靱帯損傷
,
前十字靱帯
,
機能的神経イメージング
Keyword:
Ligaments, Articular
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Kinesthesis
,
Knee Injuries
,
Anterior Cruciate Ligament
,
Functional Neuroimaging
pp.158-162
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043398
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前十字靱帯損傷後3ヵ月未満の7例(以下ACL損傷急性期群)と損傷後3ヵ月以上の7例(ACL損傷慢性期群)、および内側膝蓋大腿靱帯損傷6例(MPFL損傷群)、健常膝13例(健常群)を対象に、機能的MRIを用いて運動認知機能の評価を行った。その結果、健常群では対側一次体性感覚野や体性感覚連合野、前運動野の活動がみられ、前頭前野や視覚野の賦活はみられなかった。ACL損傷急性期群では対側一次性感覚野の活動が低下し、体性感覚連合野や前運動野の賦活がみられた。ACL損傷慢性期群では同側の一次体性感覚野や体性感覚連合野、前運動野の賦活に加え、前頭極、背外側前頭前野、視覚連合野の賦活がみられた。MPFL損傷群では対側一次体性感覚野が賦活されず、前頭極や背外側前頭前野が賦活された。
©Nankodo Co., Ltd., 2012