連載
今月の症例
守田 理究
1
1香川大学医学部附属病院放射線診断科
キーワード:
mixed serous neuroendocrine neoplasm
,
MSNN
Keyword:
mixed serous neuroendocrine neoplasm
,
MSNN
pp.357-359
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000003096
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画像所見 当院で撮像した腹部CTでは,膵頭部から膵体部にかけて50mm大の腫瘤性病変を認め,膵尾部には主膵管の拡張を認めた。膵頭部の腫瘤は早期相で周囲の膵実質より強く造影され(図1→),後期相では周囲実質に比べ造影効果がやや弱く(図2→),膵神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)が疑われた。また,このNETを疑う腫瘤の腹側および左側に,やや造影効果の弱い領域を認めた(図1▷,図2▷)。MRIでは,膵頭部に50mm大の腫瘤影を認め,その腹側および左側にT2強調像で高信号を呈する病変を認めた(図3▷)。さらにMR cholangiopancreatography(MRCP)ではこの病変が多房性を呈し,漿液性嚢胞性腫瘍(serous cystic neoplasm:SCN)が疑われた(図4▷)。CTとMRIの所見を比較したところ,CTでNETを疑う腫瘤の腹側および左側にみられた造影効果のやや弱い領域が,MRIでSCNを疑う病変と一致すると考えられた。以上の所見から,膵頭部のNETとそれに接する2つのSCNの合併と診断した。その後,膵頭部病変に対して膵頭十二指腸切除術が施行された。

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