連載
今月の症例
橋本 順
1
1東海大学医学部専門診療学系画像診断学
キーワード:
中性脂肪蓄積心筋血管症
,
TGCV
,
123I-BMIPPシンチグラフィ
Keyword:
中性脂肪蓄積心筋血管症
,
TGCV
,
123I-BMIPPシンチグラフィ
pp.835-838
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000002427
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画像所見と診断 図1に123I-BMIPPシンチグラフィのプラナー像,図2にSPECT像とQGS解析結果を示す。プラナー像から算出された洗い出し率は4.9%で低値であった。SPECT像では左室の集積が全体にやや不均一で,局所的には乳房による減弱の影響もあると思われるが,前壁の集積低下がやや目立ち,下壁心尖部の集積も低めに描出されている。QGS解析ではびまん性の低収縮を認め,左室駆出率は30%と心機能低下を示唆する所見であった。中性脂肪蓄積心筋血管症(triglyceride deposit cardiomyovasculopathy:TGCV)が疑われた。
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