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不整脈に対する放射線治療は近年注目を集めている分野である。心室頻拍への放射線アブレーションの報告が心房細動よりも多く,特にThe New England Journal of Medicineに発表された5例の報告1)のインパクトは大きいものであった。当院はがん専門病院のため,心室頻拍を治療する機会は決して多くない。しかし,心房細動についてはがん患者においても合併する頻度が比較的多い。がん治療は手術療法,薬物療法,放射線治療などが行われるが,患者の合併疾患による影響が少ないほうが治療強度を保てるため望ましい結果に近づける。心房細動があることにより,がん治療が満足に行えないといった様々な問題があるため,当院でも心房細動に対する治療開発を行う必要性があり,3例の臨床試験を行った2)。本稿ではその経験をふまえて心房細動の疫学や治療,特にがん治療における心房細動の問題など,そして心房細動に対する放射線治療について現状や将来展望などを述べる。
Stereotactic body radiotherapy can irradiate the target with precision and is used for cancer treatment. Clinical application of this technique to arrhythmia has been explored. This article describes the current status and future perspective of radiotherapy for atrial fibrillation based on our experience.
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