特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
手技詳説編
●血管IVR―胸部
胸部大動脈損傷
山口 雅人
1
,
丸山 晃司
1
,
杉本 幸司
1
,
村上 卓道
1
,
森 岳樹
2
,
築部 卓郎
3
1神戸大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科
2神戸赤十字病院 放射線科
3同 心臓血管外科
キーワード:
胸部大動脈損傷
,
TEVAR
,
外科的人工血管置換術
Keyword:
胸部大動脈損傷
,
TEVAR
,
外科的人工血管置換術
pp.1392-1395
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000653
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胸部大動脈損傷は外傷による粉砕と加減速の組み合わせによって起こると考えられている。鈍的外傷患者の0.3%に発生し,そのうちの23%は病院到着時もしくはトリアージ中に死亡すると報告されている致死的な病態であり,早急な治療が必要となる1)2)。損傷の程度について重症度分類が提唱されており,gradeⅠは内膜損傷,gradeⅡは壁内血腫,gradeⅢは仮性動脈瘤,gradeⅣは破裂と分類されている3)。治療介入の対象をgradeⅡもしくはgradeⅢ以上にするかは議論があるが,少なくともgradeⅢ以上では治療が推奨されている4)。
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