特集 高齢者診療における画像診断
高齢者における肝胆膵画像診断のポイント
小坂 一斗
1
,
蒲田 敏文
1
,
香田 渉
1
,
南 哲弥
1
,
井上 大
1
,
北尾 梓
1
,
扇 尚弘
1
,
米田 憲秀
1
,
吉田 耕太郎
1
,
油野 裕之
1
1金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 放射線科
キーワード:
画像診断
,
高齢者
,
肝疾患
,
胆道疾患
,
膵疾患
Keyword:
画像診断
,
高齢者
,
肝疾患
,
胆道疾患
,
膵疾患
pp.1763-1771
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000207
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本稿では高齢者における肝胆膵の形態的変化と非腫瘍性疾患を概説する。肝胆膵における各臓器の加齢に伴う解剖学的・生理学的変容は脳や関節などと比べ非常に軽微である1)。加齢に伴う諸臓器の変化は他疾患の併存,環境要因,栄養,アルコール,たばこ,薬剤などの影響を受けるため,日常臨床で遭遇する高齢者の画像は純粋な加齢による変化のみではなく,様々な修飾を受けたものである。これらの実質の加齢性変化と関連した,あるいは関連のない,高齢者に好発するいくつかの特徴的な非腫瘍性疾患がある。本稿では高齢者における肝胆膵画像診断のポイントを画像と併せて提示する。
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