特集 消化器・一般外科における手術教育の進化と手術手技の継承
Ⅱ 消化器・一般外科における手術手技の継承 1 食道 2 胸腔鏡下食道切除術─ロボット支援手術時代における胸腔鏡手技の継承
石山 廣志朗
1
,
大幸 宏幸
1
,
宇都宮 大地
1
,
栗田 大資
1
,
小熊 潤也
1
,
瀬戸 泰之
1
1国立がん研究センター中央病院食道外科
キーワード:
食道癌
,
胸腔鏡
,
手術手技
Keyword:
食道癌
,
胸腔鏡
,
手術手技
pp.499-510
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004358
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2018年にロボット支援食道切除術が保険適用となって以降,3次元高解像度・モーションスケール・多関節機構などのロボット特有の技術によって同術式は年々増加傾向にある。しかし,現行の手術支援ロボットは触覚が欠如しているため,術者は周囲組織の変化から対象物の緊張度合いを把握する必要がある。一方,胸腔鏡手術では,鉗子を介した触覚が存在する意義は大きい。また,ロボット支援手術は,すでに確立した胸腔鏡手術手技を踏襲していることが多く,よって胸腔鏡下食道切除術の手順や概念を理解することは重要である。

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