特集 消化器・一般外科における手術教育の進化と手術手技の継承
Ⅰ 消化器・一般外科における手術教育の進化 6 アメリカのがん専門病院における手術教育プログラム
小西 毅
1
1The University of Texas MD Anderson Cancer Center
キーワード:
手術
,
外科
,
教育
Keyword:
手術
,
外科
,
教育
pp.421-428
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004349
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筆者は日本の東京大学および関連病院で約11年,その後,がん研有明病院で約12年の臨床を経験したのち,2020年にアメリカのヒューストンにあるテキサス大学付属MDアンダーソンがんセンターへ大腸外科准教授として赴任し,現在に至る。東京大学では大学院における4年間の研究,がん研有明病院ではニューヨークのメモリアル・スローンケタリングがんセンターにおける1年間の留学も経験した。アメリカの先端施設で臨床医として働く日本人外科医のほとんどは,若いときに渡米し,アメリカで卒後トレーニングを行っている。筆者のように日本で卒後トレーニングを済ませて長年働いた医師がアメリカの先端施設に直接就職するケースは,比較的珍しい。東京大学とがん研有明病院という日本の大きな大学病院およびがん専門病院における手術教育プログラムを経験してきた身として,アメリカのがん専門病院における卒後手術教育が日本とどう異なるのか,身をもって経験してきた。

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