Japanese
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特集 胸・腹部サルコーマのすべて
II. 各論
3.肝胆膵領域のサルコーマ
-1)手術療法
Clinicopathological features and surgical outcomes of hapato-biliary-pancreatic carcinosarcoma
岡林 雄大
1
,
志摩 泰生
1
,
住吉 辰朗
1
,
須井 健太
1
T. Okabayashi
1
,
Y. Shima
1
,
T. Sumiyoshi
1
,
K. Sui
1
1高知医療センター消化器・一般外科
キーワード:
肝胆膵
,
癌肉腫
,
外科
,
手術
Keyword:
肝胆膵
,
癌肉腫
,
外科
,
手術
pp.336-343
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_336
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肝胆膵領域原発癌肉腫に対して外科的に根治切除された症例177例について,臨床病理学的に検討しその切除成績について評価した.癌肉腫特有の臨床症状はなく,発見時にはすでに進行し腫瘍径が大きい状態で指摘される傾向があった.肝臓原発,肝外胆管原発,胆囊外発および膵臓原発癌肉腫に対する外科切除後の5年生存率は,それぞれ29.4%,30.9%,40.3%,28.2%であった.癌肉腫に対しての唯一の根治治療は,外科切除である.術前に癌肉腫と診断することは困難であり切除標本から病理学的に診断されることが多く,消化器外科医が生涯に一度は経験する可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018