総特集 外科医の働き方改革を考える
◆テーマ1:外科医として働く意義 1.外科医として働く意義
大木 隆生
1
1東京慈恵会医科大学外科学講座
キーワード:
やりがい
,
トキメキ
,
プライスレス
Keyword:
やりがい
,
トキメキ
,
プライスレス
pp.1-3
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003662
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外科医として働く意義とは何か。ここで「意義=やりがい」と解釈すると答えは簡単で,外科医にとって究極のやりがいとは,外科手術でしか救えない命がある以上,その命を救うため全力で立ち向かうことに尽きる。そんな観点から昭和の時代を振り返ってみると,外科医はやりがいのある仕事であることが学生にも研修医にも明白であったので,若手リクルートに苦慮する医局や外科医不足など皆無であった。それがいまや,全国的に外科医不足が叫ばれており,実際,外科医療の現場は困難に直面している。このような背景をもとに本特集が組まれたわけであるが,本稿では個人的経験をもとに外科医として働く意義を考察してみたい。
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