手術手技
上部胃癌切除に伴う外膜温存を意識した下部食道周囲剥離のコツ
砂川 秀樹
1
,
佐治 雅史
1
,
青山 紘希
1
,
岡部 寛
1
1誠馨会 新東京病院消化器外科
キーワード:
胃癌
,
食道空腸吻合
,
食道外膜
Keyword:
胃癌
,
食道空腸吻合
,
食道外膜
pp.901-904
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002216
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上部進行胃癌に対する標準的な術式は胃全摘であるが,再建法である食道空腸吻合は一連の手術操作のなかで難度が高い。吻合部縫合不全を含む感染性合併症を起こすと予後に影響するとされており1,2),合併症なく退院し早期に後治療を導入することは非常に重要であると言える。近年,内視鏡外科手術において光学医療機器の向上により微細な解剖学的構造物の視認が容易になっており,温存臓器周囲の重要な構造物を視認しつつ愛護的に手術操作を行うことが可能となってきた。
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