手術手技
右側肝円索を伴う症例に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術
梅澤 昭子
1
,
春田 英律
1
,
山本 海介
1
,
大竹 玲子
1
,
関 洋介
1
,
笠間 和典
1
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター外科
キーワード:
right-sided ligamentum teres
,
left-sided gallbladder
,
laparoscopic cholecystectomy
Keyword:
right-sided ligamentum teres
,
left-sided gallbladder
,
laparoscopic cholecystectomy
pp.1471-1478
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001860
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見かけ上,胆嚢が肝円索の左に位置し内臓逆位を伴わない症例は,右側肝円索または左側胆嚢と呼称される(図1)。右側肝円索は胆嚢の発生異常や位置異常とは異なり,門脈の分岐破格によるものと考えられるようになった(図2)1,2)。その発生頻度は0.2~1.2%といわれる3)。右側肝円索症例に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy;Lap-C)では,視野展開や手術操作にいくつかのpitfallが存在する。本稿では,右側肝円索症例に対するLap-Cについて,術中合併症を回避するための工夫を述べる。
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