特集 高度進行消化器癌に対する手術
Ⅲ 肝・胆・膵 17 広範囲膵頭体部癌に対する膵全摘(残膵全摘を含む)
伊関 雅裕
1
,
水間 正道
1
,
林 洋毅
1
,
森川 孝則
1
,
元井 冬彦
1
,
海野 倫明
1
1東北大学病院総合外科
キーワード:
膵全摘
,
リンパ節郭清
,
亜全胃温存膵全摘
Keyword:
膵全摘
,
リンパ節郭清
,
亜全胃温存膵全摘
pp.649-655
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001154
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膵全摘は,1943年に世界で初めてRockeyらによって報告され,わが国では1949年,本庄が膵全摘を施行し報告している1)。膵全摘は,通常型膵癌や膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm;IPMN)などの膵腫瘍が膵全体に及ぶ場合や膵切除後の残膵の病変に対して主に適応される術式である。また,通常型膵癌やIPMNに対する膵切除術後において,残膵癌の発生リスクが高いことが知られており,今後,残膵全摘も含め膵全摘が増加すると予想される。
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