特集 きいてみた! 皮膚科×各科 診療のリアル―“いまさら聞けない” を解消するQ&A―
肉芽腫・結合織疾患
サルコイドーシス
皮膚科における診療方針
中溝 聡
1
Satoshi NAKAMIZO
1
1京都大学大学院,先端医療基盤共同研究講座
キーワード:
皮膚サルコイドーシス
,
非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
,
診断手順
,
多科連携
Keyword:
皮膚サルコイドーシス
,
非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
,
診断手順
,
多科連携
pp.833-836
発行日 2026年6月10日
Published Date 2026/6/10
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005855
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サルコイドーシスは原因不明の全身性炎症性疾患であり,同時性または異時性に複数臓器へ乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を形成する多臓器肉芽腫性疾患の一群に属する1)2)。本邦における年間罹患率(新発見数)は人口10万人あたり約1人程度とされ,やや女性に多く,男性では20~30歳台,女性では20~30歳台と50~60歳台の二峰性パターンを示す傾向がある2)3)。罹患臓器は肺(胸部X線異常として80~90%に認められる),リンパ節,皮膚(約25~35%),眼,心臓が代表的であり,なかでも皮膚病変は比較的早期から出現することが多く,皮膚科が診断の入口となることも少なくない2)4)。臨床経過は一様ではなく,自然寛解する自己限定性の例がある一方で,報告によっては約20~30%の症例が慢性化し,不可逆的な線維化や臓器不全へ進む可能性がある1)2)。

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