憧鉄雑感
第166回 物価高と診療報酬
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.123-123
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005596
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世間は大変な物価高である。国会でも問題として取り上げられるも,グローバル化した経済において国の介入でなんとかなる問題でもあるまい。インバウンドで賑わう北海道ニセコではラーメン1杯が4,000円なんぞと話題になったのも今や昔,最近巷で1杯1,000円程度はもはや常識である。こうなると職員給与も値上げせねばならぬが,国は診療報酬をおいそれと値上げしてくれぬので甚だ大変である。ならば自由診療を拡大すれば……など簡単な問題ではない。筆者の施設も美容診療は行っているが,これは保険診療で来院する患者への副次的目的であり,一応理事長を拝命しているとはいえドバイの空をヘリコプターで飛び回るなんぞ夢のまた夢である。ただ,美容診療も甚だ大変なようで,中国人富裕層のニュースを見ると,通訳を雇った上でホテルと見違えんばかりの設備で何やらやっているようであった。施術者は “お痛みはございませんか?” などと問うており,いやはや痛みに接頭語をつけるのも大変なら日本語としても変である。まあ,通訳されるのでどうでもいいのかもしれぬ。
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