Japanese
English
症例
大腸上皮を伴った臍ポリープの1例
Umbilical polyp with colonic epithelium
寺崎 萌
1
,
柏田 香代
1
,
入江 千明
1
,
宮下 加奈子
1
,
徳澄 亜紀
1
,
宮下 梓
1
,
増口 信一
1
,
天野 冨紀子
2
,
福島 聡
1
Moe TERAZAKI
1
,
Kayo KASHIWADA
1
,
Chiaki IRIE
1
,
Kanako MIYASHITA
1
,
Aki TOKUZUMI
1
,
Azusa MIYASHITA
1
,
Shinichi MASUGUCHI
1
,
Fukiko AMANO
2
,
Satoshi FUKUSHIMA
1
1熊本大学大学院生命科学研究部,皮膚病態治療再建学講座(主任:福島 聡教授)
2あまの皮ふ科,熊本市
キーワード:
臍ポリープ
,
臍腸管遺残
,
臍肉芽腫
,
外科的切除
Keyword:
臍ポリープ
,
臍腸管遺残
,
臍肉芽腫
,
外科的切除
pp.487-490
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005085
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1歳7カ月,女児。生後7日目頃,臍帯が脱落した後から臍窩に紅色腫瘤があることに母親が気づいた。膿性の滲出液とびらんを繰り返すようになり前医を受診した。血管拡張性肉芽腫と診断され,色素レーザーを複数回施行されたが改善に乏しく,当科を紹介受診した。画像検査で腹腔内との連続性はなく,病理組織学的所見で腫瘤表面は腸管上皮に覆われており円柱細胞からなる腺管構造が観察されたことから,大腸粘膜型の臍ポリープと診断した。臍ポリープは臍腸管遺残の一型でありまれな疾患である。性状や分泌物により鑑別するが,認知していないと診断が遅れてしまう疾患である。今回われわれは,感染を併発し,膿性の分泌物を認めたポリープを経験したので報告した。

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