Japanese
English
症例報告
爪甲下に発症した血管拡張性肉芽腫の1例
A cace of subungual granuloma telangiectaticum
堺 美由紀
1
,
今井 亜希子
1
,
渡邊 京子
1
Miyuki SAKAI
1
,
Akiko IMAI
1
,
Kyoko WATANABE
1
1湘南藤沢徳洲会病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shonan Fujisawa Tokushukai Hospital, Fujisawa, Japan
キーワード:
爪甲下
,
血管拡張性肉芽腫
,
CO2レーザー
Keyword:
爪甲下
,
血管拡張性肉芽腫
,
CO2レーザー
pp.783-786
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103764
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要約 74歳,男性.右中指を芝で刺した後,同指の爪甲下に易出血性の13×10mm大の鮮紅色結節が出現した.血管拡張性肉芽腫のほかに,有棘細胞癌も考えた.生検の病理組織像では,大小不同の毛細血管の増生と炎症細胞浸潤であり,血管拡張性肉芽腫と診断した.CO2レーザーによる焼灼術を選択し,手指や爪甲の変形はきたさず治癒した.爪甲下の血管拡張性肉芽腫の本邦での報告は少ない.しかし,血管拡張性肉芽腫は日常診療でよく遭遇する疾患であり,爪甲下に発症する例もまれではないと考えた.腫瘍の発生部位,大きさ,整容性などを考慮し,治療方法の選択をすることが望ましいと考えた.
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