Japanese
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特集 COVID-19
総説
COVID-19ワクチン接種後の皮膚症状
Cutaneous reactions after COVID-19 vaccination
白濱 茂穂
1
Shigeho SHIRAHAMA
1
1聖隷三方原病院,皮膚科
pp.173-180
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003088
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新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019,以下COVID-19)の原因病原体であるSARS-CoV-2流行に対処するために,世界中で複数のCOVID-19ワクチンが承認され接種が行われている。日本では,Pfizer/BioNTech社製のメッセンジャーRNA(以下mRNA)ワクチンであるBNT162b2(以下Pfizer社製)が2021年2月14日に薬事承認され,同月17日から接種が開始された。また,武田/Moderna社製のmRNAワクチンであるmRNA-1273(以下Moderna社製)とAstraZeneca社製の遺伝子組換えサルアデノウイルスベクターワクチンAZD1222(以下AstraZeneca社製)が2021年5月21日に薬事承認された。5月24日からはModerna社製ワクチンの接種も開始された。AstraZeneca社製のワクチンについては,原則40歳以上(ただし,他のCOVID-19ワクチンに含まれる成分に対してアレルギーがあり接種できないかたなどの制限がある)を対象に,2021年8月3日より予防接種法に基づく接種の対象となった。ただし,現時点では,AstraZeneca社製のワクチンの接種を行う機会は限られており,通常は,Pfizer社製とModerna社製のワクチン接種が一般的である。2021年12月末で,1回目,2回目接種はそれぞれ約1億人,接種率約80%弱,また2021年12月1日より3回目の接種(ブースター接種)が開始されている。
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