特集 付属器疾患 その疑問にお答えします! — ニキビから巻き爪まで Q&A50 —
はしがき
土田 哲也
1
,
五十嵐 敦之
1
,
相馬 良直
1
,
林 伸和
1
,
佐伯 秀久
1
1「皮膚科の臨床」編集委員会
pp.667-667
発行日 2020年5月30日
Published Date 2020/5/30
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001961
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付属器の皮膚全体に占める割合は少なく,付属器疾患が生命予後に影響する大きな問題を起こすことは稀です。しかし,通常の皮膚とは構造が異なる器官で,独特の機能を有しているため,無汗症のように体温調整に大きな影響があったり,黄色爪症候群のように内臓疾患の兆候だったりすることがあります。また,脱毛症や睫毛貧毛症,扁平苔癬や乾癬による爪変形のように外見を決める重要な要素となっていて,患者のquality of lifeに大きな影響を持つこともあります。付属器疾患には難治なものが多く,疾患により個別の対応が必要となり,診療の際には通常の皮膚疾患と異なる視点が必要とされます。
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