Japanese
English
カラーアトラス
嚢腫構造を呈した伝染性軟属腫
A Case of Molluscum Contagiosum with Cystic Structure
三原 一郎
1
,
新村 眞人
1
Ichiro MIHARA
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
伝染性軟属腫
,
表皮嚢腫
Keyword:
伝染性軟属腫
,
表皮嚢腫
pp.222-223
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900829
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- Abstract 文献概要
患者 6歳,男
主訴 左上眼瞼の腫瘤
現病歴 初診2〜3カ月前,左上眼瞼の小丘疹に気づき小児科を受診,「みずいぼ」と診断され放置していた.その後丘疹が漸次増大し,結節状になってきたため当科受診となった.躯幹に伝染性軟属腫の既往がある.
現症 初診時,左上眼瞼外側に8mm大,軽度黄色調を帯び表面に毛細血管の拡張を伴う,ドーム状に隆起する弾性硬の小腫瘤がみられた(図1).周辺には軟属腫の所見はみられず,全身皮膚の精査でも軟属腫は存在しなかった.
治療 粉瘤,毛母腫の疑診で全摘した.
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