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特集 小児眼科領域における診断と治療 最近の進歩
Ⅵ ぶどう膜炎
1 小児ぶどう膜炎の疫学
Epidemiology of pediatric uveitis
慶野 博
1
Keino Hiroshi
1
1杏林大学医学部眼科学教室
キーワード:
小児ぶどう膜炎
,
若年性特発性関節炎
,
若年性慢性虹彩毛様体炎
,
尿細管間質性腎炎ぶどう膜炎症候群
,
眼トキソプラズマ症
,
眼トキソカラ症
Keyword:
小児ぶどう膜炎
,
若年性特発性関節炎
,
若年性慢性虹彩毛様体炎
,
尿細管間質性腎炎ぶどう膜炎症候群
,
眼トキソプラズマ症
,
眼トキソカラ症
pp.1020-1025
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004316
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はじめに
小児ぶどう膜炎の特徴として,視力低下や羞明などの自覚症状の訴えに乏しく,充血や眼位異常など家族からの指摘を契機に受診することも少なくない。乳幼児期にぶどう膜炎を発症した場合,眼科を受診した時点で既に白内障や帯状角膜変性症などの眼合併症を伴っているケースもみられる(図1)1)。また原因疾患として若年性特発性関節炎(juvenile idiopathic arthritis:JIA)など小児期特有の疾患も含まれるためライフサイクルに合わせた診療が求められる。本稿ではわが国の小児ぶどう膜炎に関する報告をレビューし,さらに海外の疾患頻度と比較することでわが国の小児ぶどう膜炎の疫学的特徴について考えたい。

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