特集 頭痛と眼
2 片頭痛:新たな抗CGRP関連抗体薬(ガルカネズマブ・エレヌマブ・フレマネズマブ)を踏まえて
秋山 久尚
1
1聖マリアンナ医科大学 内科学(脳神経内科)
キーワード:
片頭痛
,
予防療法
,
抗CGRP関連抗体薬
,
ガルカネズマブ
,
エレヌマブ
,
フレマネズマブ
Keyword:
片頭痛
,
予防療法
,
抗CGRP関連抗体薬
,
ガルカネズマブ
,
エレヌマブ
,
フレマネズマブ
pp.1145-1152
発行日 2022年12月5日
Published Date 2022/12/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002893
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片頭痛は,本邦での年間有病率が8.4%,特に生産年齢層の若年女性に好発する神経系疾患であり1),眼科領域では片頭痛の前兆としての閃輝暗点や視野欠損で受診することが少なくない。診断は国際頭痛分類第3版(The International Classification of Headache Disorders:ICHD-3)による診断基準に基づいて行われ,そのなかでも“片側性”,“拍動性”の頭痛といった基準項目が有名で強調されがちであるが,これらの症状が必ずしも揃わなくても,“日常的な動作により頭痛が増悪する,あるいは頭痛のため日常的な動作を避ける”,“中等度~重度の頭痛”という基準項目が揃えば片頭痛の診断が可能であり,むしろこちらの項目のほうが臨床的に重要である。
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