特集 霰粒腫とMGD
6 霰粒腫に対するマイボーム腺温存療法
福岡 詩麻
1
1大宮はまだ眼科西口分院(さいたま市)/東京大学
キーワード:
霰粒腫
,
マイボーム腺
,
温存療法
,
温罨法
,
リッドハイジーン
,
ステロイド注射
Keyword:
霰粒腫
,
マイボーム腺
,
温存療法
,
温罨法
,
リッドハイジーン
,
ステロイド注射
pp.959-963
発行日 2021年10月5日
Published Date 2021/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002297
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霰粒腫は,マイボーム腺の脂質(meibum)に対する非感染性の慢性肉芽腫性炎症である。霰粒腫の治療としては,従来はすぐに手術をするのが一般的であったが,霰粒腫を大きく切開・切除すると,隣接する正常なマイボーム腺も切除してしまう可能性がある。霰粒腫切除術後眼では,術後長期経過したのちもマイボーム腺の脱落や短縮が高率にみられ,将来的な涙液の安定性にも影響し得る1)。そのため最近では,手術をせずにマイボーム腺を温存する霰粒腫の治療法が見直されてきている。
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