Ⅲ.水晶体
1.チン小帯断裂,水晶体偏位・脱臼,外傷性白内障
西村 栄一
1
1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院眼科
キーワード:
チン小帯脆弱
,
チン小帯断裂
,
水晶体偏位
,
水晶体脱臼
,
外傷性白内障
,
水晶体嚢手術補助器具
Keyword:
チン小帯脆弱
,
チン小帯断裂
,
水晶体偏位
,
水晶体脱臼
,
外傷性白内障
,
水晶体嚢手術補助器具
pp.1117-1124
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001865
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水晶体偏位・脱臼はチン小帯の脆弱化,断裂により水晶体の位置異常を生じた状態である。原因別に先天性,後天性に分類される。診療のポイントは詳細な病歴聴取,慎重な診察である。状況により超音波検査,CT,MRI,前眼部解析装置,前眼部光干渉断層計などの補助検査も使用して診断に努める。水晶体偏位・脱臼が診断できたら,手術時期,術式を熟慮する。術前に判断できなかった場合は,術中できるだけ早期に異常に気づき,自身の技量に合わせた適切な術式を選択し,手術操作は慎重に行う。また事前の患者への十分なインフォームド・コンセントが重要である。
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