特集 緑内障の視野結果をどう解釈するか?
6 進行の評価(AIを含めて)
朝岡 亮
1
1東京大学医学部眼科学教室
キーワード:
視野
,
緑内障
,
AI
Keyword:
視野
,
緑内障
,
AI
pp.713-720
発行日 2019年7月5日
Published Date 2019/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001237
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緑内障は非可逆的な疾患であり,その治療の際に進行を評価することが重要であることは論をまたない。緑内障は,非可逆的に進行し失明に至り得る疾患であるため時期を失することなく治療介入・強化を行う必要があるが,特に外科的治療では視機能の悪化を伴う合併症が起こり得ることも事実であることから,治療選択の際には慎重さが要求される。この意味で視野進行速度がどの程度であるのかを正確に評価することは極めて重要である。視野進行が速い場合に治療介入・強化を行うのは,現在の治療内容で継続すればさらに同様に視野が悪化するという予測が成り立つためであり,この意味で視野進行速度の評価を行うのは,視野進行予測を行うのと臨床的にはほぼ同様であるといえる。
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