機器・薬剤紹介
26.iStent
岩﨑 健太郎
1
,
稲谷 大
1
1福井大学医学部眼科学教室
pp.629-632
発行日 2018年6月5日
Published Date 2018/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000690
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これまでの緑内障手術といえば,トラベクレクトミーやチューブシャント手術などの濾過手術が代表的な手術となっていた。濾過手術は,眼圧下降効果は優れている反面,手術侵襲が大きく,術後合併症も多いため,ハイリスク・ハイリターンな手術とされている。近年,眼圧下降効果は弱めでも低侵襲で合併症の少ない安全性の高い緑内障手術が考案されており,それらを総称してMIGS(minimally/micro-invasive glaucoma surgery)と呼ばれている。そのなかでも日本国内で使用可能なものとして,Trabectome,Kahook dual blade,360° suture trabeculotomy(ab interno),マイクロフック,iStentが挙げられる。本項では,2016年に国内承認を得たiStentについて紹介する。
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