綜説
人工知能と緑内障診断の未来
朝岡 亮
1
1東京大学医学部眼科学教室
キーワード:
人工知能
,
緑内障
,
ディープラーニング
,
機械学習
Keyword:
人工知能
,
緑内障
,
ディープラーニング
,
機械学習
pp.365-372
発行日 2018年4月5日
Published Date 2018/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000629
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昨今,「人工知能」という言葉が頻繁に使用されるようになってきており,日常会話のなかでも使用されるようになっている。有名なところでは,ディープマインド社のアルファ碁が囲碁のプロチャンピオンに完勝し,大々的にニュースで報じられたことも記憶に新しい。しかしアルファ碁ゼロは,このアルファ碁にも圧勝したとか。しかし身の回りを見渡してみると「人工知能」という言葉はやや濫発されている印象もあり,たとえばお掃除ロボットや,ひげ剃り,電気炊飯器,果てにはマッサージチェアなどの電化製品にも人工知能搭載と謳っているものも最近では珍しくなくなってきた。一体「人工知能」とは何なのであろうか? そして緑内障診断への応用は可能なのであろうか? 本稿では自験例での検証を紹介しつつ,その緑内障診断への現状と未来を考えてみたい。
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