眼科手術の適応―最新情報
4.緑内障 1)観血的房水流出路再建手術(従来型線維柱帯切開術)
森 和彦
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科 視覚機能再生外科学(眼科学教室)
キーワード:
線維柱帯切開術
,
トラベクロトミー
,
流出路再建術
,
眼内法
,
眼外法
Keyword:
線維柱帯切開術
,
トラベクロトミー
,
流出路再建術
,
眼内法
,
眼外法
pp.1075-1078
発行日 2017年9月30日
Published Date 2017/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000144
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観血的房水流出路再建術は開放隅角眼において最大の房水流出抵抗を形成する傍シュレム(Schlemm)管内皮組織(JCT)に切開もしくはシャントを入れることで抵抗を減少させ,眼圧を減じることを目的とし,本邦において利用可能な術式としては①金属プローブを使用する従来型のトラベクロトミー,②隅角鏡下に隅角を切開するゴニオトミー,③先端を丸めたナイロン糸を用いるスーチャートラベクロトミー(眼外法/眼内法)1)〜3),④専用の器具を用いるトラベクトームⓇ 4), ⑤ 二枚刃を用いるKahook DualBlade Ⓡ 5),⑥リユースのマイクロフックを用いるトラベクロトミー6),⑦微小シャントを留置する方法(iStent Ⓡ)7)などがある。それぞれの術式の特徴を表1 に示すが,③から⑦の詳細と手術適応に関しては他稿に譲り,本稿では総論的かつ①に関して詳述する。
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