診療
FDG-PET/CT併用によるCTガイド下骨生検の有用性について
大友 康司
1
,
加藤 健一
,
鈴木 智大
,
中山 学
,
川島 和哉
,
江原 茂
,
上杉 憲幸
1岩手医科大学 医学部
キーワード:
骨腫瘍
,
骨盤骨
,
リンパ腫
,
検査予測値
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
画像ガイド下生検
,
PET-CT検査
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Bone Neoplasms
,
Lymphoma
,
Pelvic Bones
,
Predictive Value of Tests
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Image-Guided Biopsy
pp.557-562
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017248428
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CTガイド下骨生検を施行し、生検前の1ヵ月以内にPET/CTを行った群(I群)44例(男性26例、女性18例、34〜83歳)と生検前にPET検査を行っていない群(II群)57例(男性36例、女性21例、9〜87歳)を抽出した。I群のPETから生検までの間隔は平均11.8日であった。骨生検の採取部位は、I群で骨盤骨が多い傾向を認めた。検体が適切に採取できたのはI群42例(95.5%)、II群55例(96.5%)であった。少量の出血や軽度の圧痛はあったが、重篤な合併症は無かった。検体が適切に採取できた97例全てで最終診断が得られた。不適切な検体例と最終診断が炎症性疾患であった例を除外した症例数はI群41例、II群42例であった。最終診断に関しては各群とも転移性骨腫瘍が主因を占めた。I群は感度95%、特異度100%、II群は感度94%、特異度100%で、2群の正診率はともに95%であった。病変がCT上で形態的異常を伴わない比率は、I群17%、II群5%で、PET併用群の方が多い傾向にあった。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.