特集 胸部の最新画像情報2017
診療
高安動脈炎の肺動脈病変 肺血流SPECT/CT融合像による評価
菅 一能
1
,
岡田 宗正
,
松永 尚文
1セントヒル病院 放射線科
キーワード:
デジタルサブトラクション血管造影
,
血液透析
,
高安動脈炎
,
肺循環
,
肺動脈
,
CT血管造影
,
息こらえ
,
深呼吸
,
SPECT-CT検査
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Single Photon Emission Computed Tomography Computed Tomography
,
Renal Dialysis
,
Pulmonary Artery
,
Pulmonary Circulation
,
Takayasu Arteritis
,
Angiography, Digital Subtraction
,
Breath Holding
pp.145-151
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017142929
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深吸気息止め肺血流SPECTが行われた高安動脈炎(TA)14例(女性12名、男性2名、14~67歳)を対象とした。息止め肺血流SPECTでは全例に多発性の区域性または亜区域性の肺動脈血流欠損を認め、肺血流SPECT/CT融合像(SPECT/CT融合像)では、いずれの血流欠損も特定の肺動脈支配域に一致して区域性/亜区域性に広がることを確認した。CTアンギオグラフィやDSAで肺動脈に閉塞狭窄、広狭不整拡張、石灰化を認めたのは14例中4例(28.6%)のみであった。肺野にCTで吸収値低下域を認めたのは14例中7例(50%)の13部位で、いずれも吸収値低下域にほぼ一致して肺血流欠損を認めた。このうち中枢側肺動脈にCTアンギオグラフィやDSAで異常を認めたのは2例の5部位(38%)(肺動脈石灰化3部位、肺動脈壁肥厚1部位)のみであった。
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