特集 ウイルス感染症 最近の動向
帯状疱疹に伴った左上肢運動麻痺の1例
神崎 美玲
1
,
海野 淳輝
,
土沢 忠正
,
蔵野 みのり
1水戸済生会総合病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
運動療法
,
関節可動域
,
上肢
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
帯状疱疹
,
Famciclovir
,
Loxoprofen
,
Mecobalamin
,
運動麻痺
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Therapy, Combination
,
Exercise Therapy
,
Herpes Zoster
,
Prednisolone
,
Range of Motion, Articular
,
Upper Extremity
,
Mecobalamin
,
Loxoprofen
,
Famciclovir
pp.1624-1625
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077875
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62歳男性。左肩から前腕にかけて疼痛を伴う紅斑および水疱が出現し、近医にて左上肢の帯状疱疹と診断のもと内服加療を受けたが、皮疹出現7日目より左上肢の挙上困難、疼痛が出現したため著者らの施設へ紹介となった。受診時、皮疹の髄節に一致して、左三角筋を主体とした肩関節周囲の筋力低下がみられ、帯状疱疹に伴う左第5頸髄神経の分節性運動麻痺と考えられた。抗ウイルス薬の追加投与は行わず、プレドニゾロンの内服と運動療法を開始したところ、10週間後には筋力は完全に回復した。
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