綜説
小児がん経験者の晩期合併症
前田 尚子
1
,
堀部 敬三
1国立病院機構名古屋医療センター 小児科
キーワード:
同種移植
,
抗腫瘍剤
,
放射線療法
,
就職
,
小児保健医療サービス
,
造血幹細胞移植
,
自立支援
,
外来診療
,
小児癌
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Ambulatory Care
,
Child Health Services
,
Employment
,
Radiotherapy
,
Transplantation, Homologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
pp.171-178
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017145614
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小児癌経験者における晩期合併症は、原疾患、治療時の年齢、治療法の違いによって異なり、全身のあらゆる臓器に起こり得るうえに、成人期には加齢による影響も加わるため、小児科医のみで晩期合併症の治療管理を行うことは不可能であり、成人診療科との連携が不可欠である。また、小児期の長期入院や苦痛を伴う治療は、患児の精神面にも多大な影響をもたらし、成長後に社会支援が必要となることも少なくない。1)放射線治療・化学療法・手術・造血細胞移植による治療法別合併症、2)成人期医療への移行準備と移行後の対応、3)就業・自立支援、について概説した。
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