特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
III アレルギー
40.気管支喘息とテオフィリン薬
井上 祐三朗
1
1東千葉メディカルセンター 小児科
キーワード:
Theophylline
,
徐放性製剤
,
喘息
,
禁忌(治療)
,
小児薬用量
,
長期投与
Keyword:
Asthma
,
Delayed-Action Preparations
,
Theophylline
pp.1594-1595
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086312
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気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患であり,気道過敏性と可逆性の気道狭窄により,反復性の咳・喘鳴・呼吸困難を呈する.このため,今日の小児気管支喘息の長期管理の中心的薬剤としては,気道炎症の抑制を目的とした吸入ステロイド薬(ICS)が用いられ,かつて頻用されていたテオフィリン徐放製剤はガイドライン上記載があるものの,使用されている症例を見かけることは少なくなった.また,喘息の急性発作に対するアミノフィリン水和物の点滴静注も,けいれんを含めた副作用発現の可能性を考慮し,適応の十分な検討が必要となっている.
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