特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
II 感染症
20.おたふくかぜ・反復性耳下腺炎と抗菌薬
中野 貴司
1
1川崎医科大学 小児科
キーワード:
IgG
,
IgM
,
抗感染剤
,
酵素抗体法
,
耳下腺炎
,
ムンプス
,
禁忌(治療)
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Immunoenzyme Techniques
,
Immunoglobulin G
,
Immunoglobulin M
,
Parotitis
,
Mumps
pp.1554-1555
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086292
- 有料閲覧
- 文献概要
ムンプスウイルスの感染により,ほとんどの場合は生涯免疫の獲得にいたると考えられるが,ムンプスの確定診断が必ずしも容易ではないために,反復して耳下腺腫脹をきたした場合に,前回と今回の病因が異なるのかの判断は難しい.ムンプスウイルス以外のウイルス感染によっても耳下腺腫脹をきたすことがある.ムンプスやその他ウイルスによる感染症であれば,合併症に注意しながら経過をみる.抗菌薬による治療が必要となるのは,細菌感染の関与が考えられる場合である.
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.