特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
I 一般症状
16.夜尿症と三環系抗うつ薬
駿田 竹紫
1
,
辻 章志
,
金子 一成
1関西医科大学 小児科学講座
キーワード:
Amitriptyline
,
Clomipramine
,
Imipramine
,
QT延長症候群
,
三環系抗うつ剤
,
禁忌(治療)
,
夜間遺尿症
Keyword:
Antidepressive Agents, Tricyclic
,
Amitriptyline
,
Clomipramine
,
Imipramine
,
Long QT Syndrome
,
Nocturnal Enuresis
pp.1546-1547
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086288
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- 文献概要
三環系抗うつ薬のNE における有効率は40〜50%であるが,難治例に著効する場合もあり,かつては夜尿症の診療において中心的薬剤であった.しかし近年,心毒性,悪性症候群といった重篤な副作用の報告もあるため,使用されない傾向にある.ICCS のガイドラインでは推奨レベルを「エビデンスが乏しく推奨しない」というグレードC にしている.したがって小児の夜尿症の診療経験豊富な医師による処方が望ましい.
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