特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
II 感染症
17.咽頭結膜熱・アデノウイルス感染症と抗菌薬
田中 敏博
1
1JA静岡厚生連静岡厚生病院 小児科
キーワード:
ヒトアデノウイルス感染症
,
気管支炎
,
抗感染剤
,
診断用試薬キット
,
発熱
,
副鼻腔炎
,
禁忌(治療)
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Adenovirus Infections, Human
,
Bronchitis
,
Fever
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Sinusitis
pp.1548-1549
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086289
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アデノウイルス感染症を契機として,二次性に急性の副鼻腔炎,中耳炎,気管支炎,肺炎等の細菌感染症を合併することがある.その場合には,状態に応じて抗菌薬の投与を考慮するべきことはいうまでもない.例えばアデノウイルス7型は,重症の肺炎を引き起こし得ることがよく知られている.アデノウイルス感染症と診断した,または強く疑われる状態であるにもかかわらず,全身状態が不良で細菌性の合併症の存在も否定できない場合には,抗菌薬の投与も考慮しつつ精査を進める.同時に,入院や高次施設への移送も検討する.
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