症例
夜間の胸部不快感を主訴に高安動脈炎と診断された10歳女児例
荒木 亮佑
1
1田附興風会医学研究所北野病院 小児科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
血液化学分析
,
MRI
,
超音波診断
,
高安動脈炎
,
Tacrolimus
,
パルス療法(薬物療法)
,
胸部CT
,
不快症状
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Cyclophosphamide
,
Methylprednisolone
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Prednisolone
,
Takayasu Arteritis
,
Ultrasonography
,
Tacrolimus
,
Pulse Therapy, Drug
pp.1283-1287
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2016404576
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10歳女児。夜間の胸部不快感を主訴に受診となった。血液検査では炎症反応の上昇を認め、造影CTはじめMRI、超音波所見より高安動脈炎IIb型の診断に至った。プレドニゾロン(PSL)、アスピリンの投与を開始したところ、症状は速やかに改善した。しかし、炎症反応の改善を確認後、PSLを減量したが、再度炎症反応の上昇を認めた。そこで、PSLの増量とともにメトトレキサートの併用を開始し、PSLの漸減も試みたが、炎症抑制が不十分であったため、現治療をすべて中止の上、ステロイドパルスを2クール施行後、アザチオプリン(AZP)、シクロホスファミドパルス、タクロリムス(TAC)を併用した。その結果、軽快退院となり、目下はPSL、AZP、TACの内服治療を継続中している。
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