綜説
胎児・新生児の薬物代謝
伊藤 進
1
1香川大学 医学部医学科小児科学講座
キーワード:
IgG
,
Steroids
,
医原病
,
抗炎症剤
,
新生児疾患
,
生体内変化
,
胎児疾患
,
胎盤
,
母体胎児間物質交換
,
薬物療法
,
ドラッグモニタリング
,
Glucuronides
,
胎児治療
,
グルクロン酸抱合
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Biotransformation
,
Drug Therapy
,
Iatrogenic Disease
,
Fetal Diseases
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Immunoglobulin G
,
Maternal-Fetal Exchange
,
Placenta
,
Steroids
,
Drug Monitoring
,
Glucuronides
,
Fetal Therapies
pp.1025-1031
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2016371948
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胎児・新生児の薬物代謝は、発達薬理学の根幹をなすもので、受精前に両親に与えられた薬による影響が子孫に及ぼす影響から始まって、成人までの「薬と生体との相互作用」の全てに関するものである。非常にダイナミックに変化する胎児・新生児の薬物代謝の特徴を解明し、その普遍的な現象を見出すことができれば、それが小児薬物治療での全般に結びつくと考えられる。妊娠経過と薬物、薬物代謝における胎盤の重要性、胎児薬物治療、周産期の薬物代謝、新生児の薬物代謝について解説した。
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