特集 在胎22~23週の超早産をめぐる課題と展望
NICU入院中の合併症と予防戦略 NRNJのデータに基づく主要合併症発生率
楠田 聡
1
1杏林大学 医学部小児科
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
帝王切開術
,
母体胎児間物質交換
,
未熟児疾患
,
新生児ICU
,
院内死亡率
,
ファクトデータベース
,
新生児死亡率
,
超早産児
Keyword:
Steroids
,
Intensive Care Units, Neonatal
,
Infant Mortality
,
Infant, Premature, Diseases
,
Maternal-Fetal Exchange
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Cesarean Section
,
Databases, Factual
,
Hospital Mortality
,
Infant, Extremely Premature
pp.1124-1129
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2021355513
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新生児臨床研究ネットワーク(NRNJ)に登録されている2003年~2018年に在胎22および23週で出生した児4204例を対象に、NICU入院中の主要合併症発生率について検討した。その結果、在胎期間24週児と比べ、在胎22および23週児では呼吸窮迫症候群、肺出血、新生児遅延性肺高血圧症、慢性肺疾患、脳室内出血、敗血症、壊死性腸炎、晩期循環不全の頻度が有意に増加していた。しかしながら、今回の検討では母体ステロイド投与および帝王切開分娩が、在胎22および23週児の総合的な予後を改善できる可能性が示唆された。
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