診療
当科における双胎妊娠の経腟分娩と帝王切開の比較
熊谷 祐作
1
,
末永 香緒里
,
高橋 司
,
長谷川 祐子
,
吉田 瑶子
,
葛西 亜希子
,
葛西 剛一郎
,
會田 剛史
,
今井 紀昭
1八戸市立市民病院 産婦人科
キーワード:
呼吸窮迫症候群-新生児
,
分娩後出血
,
気管内挿管法
,
帝王切開術
,
入院期間
,
自然分娩
,
双胎妊娠
,
二絨毛膜二羊膜性双胎
,
一絨毛膜二羊膜性双胎
Keyword:
Cesarean Section
,
Intubation, Intratracheal
,
Postpartum Hemorrhage
,
Length of Stay
,
Natural Childbirth
,
Respiratory Distress Syndrome, Newborn
,
Pregnancy, Twin
pp.607-614
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016351350
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著者らの施設で分娩した双胎妊娠118例を対象に、これらを経腟分娩試行群47例と予定帝王切開群71例に分け、分娩時の新生児・母体予後について比較検討した。その結果、1)経腟分娩試行群では93.6%が経腟分娩に成功していた。初産婦・経産婦で比較すると、経腟分娩成功率は経産婦で100%、初産婦で85%と経産婦において成功率が高かった。2)新生児予後については両群間で有意差は認められなかったが、母体予後については経腟分娩試行群で母体出血量が有意に少なく、分娩後入院期間が有意に短かった。3)経腟分娩試行群におけるDD双胎、MD双胎では、先進児・後続児ともに予後に有意差はなく、MD双胎でも十分に経腟分娩を選択できると考えられた。
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