特集 知っておきたいMRI画像診断のコツ
泌尿器 前立腺/膀胱/精巣
宗近 次朗
1
,
山田 愛弓
,
長谷川 春菜子
1昭和大学 医学部放射線医学講座
キーワード:
BCGワクチン
,
移行上皮癌
,
陰嚢
,
局所解剖学
,
精巣腫瘍
,
MRI
,
出血
,
鑑別診断
,
生検
,
生殖器疾患-男性
,
前立腺
,
前立腺炎
,
前立腺腫瘍
,
前立腺肥大症
,
膀胱内投与
,
肉芽腫
,
肥大
,
膀胱炎
,
膀胱腫瘍
,
尿膜管腫瘍
,
膀胱憩室
,
傍神経節
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Administration, Intravesical
,
Biopsy
,
Carcinoma, Transitional Cell
,
BCG Vaccine
,
Urinary Bladder Neoplasms
,
Cystitis
,
Diagnosis, Differential
,
Genital Diseases, Male
,
Hemorrhage
,
Hypertrophy
,
Granuloma
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Prostate
,
Scrotum
,
Prostatic Hyperplasia
,
Prostatic Neoplasms
,
Prostatitis
,
Testicular Neoplasms
pp.184-200
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018192378
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<チェックポイント>
●前立腺癌診断においてマルチパラメトリックMRIを用いることは有意癌(significant cancer)を検出するのに有用である。前立腺癌の多くはT2強調像で低信号、拡散強調像で高信号、dynamic造影検査では早期濃染し、後期相でwashoutされる。
●マルチパラメトリックMRIにおいて、前立腺の正常解剖所見や良性疾患が、前立腺癌所見と重複することがある。このようなピットフォールを十分よく理解しておくことが重要である。
●膀胱癌においてMRIはコントラスト能の高さから、膀胱筋層浸潤(T staging)の評価に用いられ、T2強調像、拡散強調像、dynamic造影検査を組み合わせ判断する。
●精巣腫瘍の90~95%は悪性の胚細胞由来の腫瘍であり、悪性リンパ腫がこれに次ぐ。
●MRIは急性陰嚢症において、超音波検査で血流評価が困難な場合の選択肢となる。
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