連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』Vol.33,10月号特集 薬物治療に起因する諸病態の画像所見
岡田 吉隆
1
1埼玉医科大学国際医療センター 画像診断科
pp.268-272
発行日 2018年2月26日
Published Date 2018/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/cij.201834020268
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この10年間で,さまざまな領域における薬物治療は急速な進歩を示している。悪性腫瘍に対して,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が導入されて,治療成績も向上している。関節リウマチなどに対する生物学的製剤も,新しい薬剤が次々に発売されている。画像診断に携わる放射線科医も,このような情勢について十分な知識をもって対応していかなければならないのは当然である。治療効果の判定だけに留まらず,治療による病態の修飾や,薬剤の副作用についても理解しておく必要がある。薬剤の副作用による臓器障害の所見を見逃せば,患者の予後に重大な影響を及ぼす可能性もある。しかしながら,専門外の領域について最新の知識を漏れなく把握することは容易でないし,一般的な教科書ではこのテーマに十分な紙数を割いていないことが多い。
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