PRP療法が効く人って？

変形性膝関節症に対する多血小板血漿（platelet rich plasma；PRP）療法は，どのような症例にどのように行えば治療効果が期待できるのか？諸家の報告をまとめると，軽度～中等度の変形性膝関節症の症例に対して，痛みを生じたら早期に，血小板数50億個以上のPRPを関節内に注射し，運動療法を組み合わせることで“効く”可能性が高いと考えられた。重度の変形性膝関節症の症例ではPRPの複数回注射のほか，脂肪由来幹細胞の関節注射，PRPの骨内注射，高位脛骨骨切り術との併用といったオプションを加えることで，相加・相乗効果が得られる可能性がある。