特集 整形外科 外来診療における漢方薬
気血水論からみた痛みの特徴
松村 崇史
1
1松村外科整形外科医院
キーワード:
漢方(Kampo)
,
疼痛(pain)
,
気(qi)
,
血(blood)
,
水(fluid)
Keyword:
漢方(Kampo)
,
疼痛(pain)
,
気(qi)
,
血(blood)
,
水(fluid)
pp.248-253
発行日 2025年3月19日
Published Date 2025/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002082
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生体は気,血,水という3要素が生成・流動し恒常性を維持している。疼痛は気血水が停滞したり不足した結果発生する。気は生命活動に必要なエネルギー,血は血液,水は体液や細胞間質液である。病的状態を気虚,気鬱,気逆,血虚,瘀血,水滞の6病態で表現する。局所的疼痛であっても全身的・総合的に診断するのが漢方の特徴である。病態が決定したら病態改善に適した漢方薬で治療する。治療には病態の根本(内因)を改善する生薬と悪化を助長する外因を防御する生薬があり,同時に投与するのが効果的である。
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