特集 整形外科疾患に対する最近の新薬
変形性関節症:抗NGF抗体
池内 昌彦
1
1高知大学医学部整形外科
キーワード:
変形性関節症(osteoarthritis)
,
疼痛(pain)
,
神経成長因子(nerve growth factor)
Keyword:
変形性関節症(osteoarthritis)
,
疼痛(pain)
,
神経成長因子(nerve growth factor)
pp.285-289
発行日 2021年3月19日
Published Date 2021/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000557
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神経成長因子(nerve growth factor;NGF)は感作(sensitization)や発芽(sprouting)などを通して変形性関節症の痛みの発症機序に深く関与している。近年,NGFを治療標的とした抗NGF抗体製剤が開発され,変形性関節症患者や慢性腰痛症患者を対象とした臨床試験が進められている。優れた鎮痛効果が報告されている一方,特有の副作用もあり,適応すべき症例については十分な検討が必要である。
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